【メモ】早い意思決定、遅い意思決定の経営への影響
「三人寄れば文殊の知恵」、ということで、様々な人が活発に意見を出し合って総意で意思決定をすることの重要性はよく叫ばれる。
例えば、キューバ危機の時にケネディ大統領が自分は席を外して(自分がいるとどうしても部下が自分の顔色を伺ってしまうから)部下に活発に議論をさせ、その総意で意思決定をし、核戦争を免れた例とかは、よく、オープンディスカッションの重要性を強調する上で用いられると思う。
また、最近は、多様な人材を社内に配置し、多様な意見を商品に反映させることで業績もうわむく、というようなダイバーシティ経営の重要さも叫ばれる。
けど、一方で、実際に伸びている企業は強いリーダー、言い換えると、独裁的でワンマンなリーダーが多いことも多々あるように思う。
これらの会社では、多様性を尊重したオープンディスカッションを経て、総意で意思決定がなされているのだろうか?あんまりそういう話は聞かない。
どちらをサポートする理論も作り出すことは可能だ。どちらにもプロコンがあるから。前者には、様々な意見を取り入れて網羅的な意思決定ができるといういい点があるが、意思決定が遅くなりがち、という悪い点がある。
後者には、意思決定者のバイアスがかかってしまうが、迅速な意思決定が可能、という利点がある。
理論の正確性は、過去を説明できるか、ではなくて、将来を予測できるか、だと思うので、そういう研究ってあるんだろうか?